「ないものはない」そんなキャッチコピーを宣言して数年前から話題になっている、ある小さな町があるのをご存知ですか?
そこは、コンビニエンスストアもショッピングモールもない離島で、本土からフェリーで2時間以上もかかる決して便利な場所でもないし、モノも豊富ではありませんが、自然や郷土の恵みに溢れ生活に必要なモノは充分にある…今あるものの良さを上手に活かし、人々が笑顔で迎えてくれる町です。
「ないものはない」・・・その言葉には二つの意味があります。
・ひとつは、「無い」ことを強調する意味。
・そしてもうひとつは、「何でもある」という意味。(必要なものはすべてここにある)
経営者が自分の会社を振り返ったとき、ふと、こうつぶやきたくなる瞬間はありませんか。
うちみたいな会社には大手のような優秀な人材がいない・・・
うちには大会社のような資金の余裕がない・・・
「隣の芝生は青く見える」の言葉の通り、他の会社は大きく良く見えるもので、反対に自分の会社は悪いところばかりが目に付き良いところには気付かないものです。しかし思い出してみてください、会社を立ち上げた頃のことを。
商品も販路も売上も社員も…約束された確実な未来など何ひとつ無く、すべては経営者の皆さんの決断と行動でここまでつくり上げて来たのではありませんか?
少しずつ社員が増え、売上規模もなんとなく大きくなり、すべてを当たり前に感じてしまう時期もあるかもしれませんが、経営にゴールなどなく、常に毎日が新たなスタートなのです。創業の頃と大きく違うことといえば、
・自分の会社を信じて取引をしてくれる顧客がいる!
・最新の設備はなくとも、新たなアイディアを出せる知識と経験がある!
そう、今会社が回っているのは、必要なものがすべてそこにあるからなのです。
会社の強みとは、「ないものはない!」と宣言できる潔さなのです。
そして明日からも変わらずやり続けることは、「強みの旗」をなびかせて販路を広げ、顧客を創り、売上を上げていくことなのです。
皆さんの会社の「強みの旗」には何と宣言されているでしょうか。