「うちは地方だからダメなんですよ」
こうおっしゃる地方中小企業の経営者は、驚くほど多くおられます。なるほど地の利が悪く、人口流出も著しい地方では中小企業の生き残りが難しいように感じるでしょう。
しかし、本当に「地方」だからダメなのでしょうか。地方中小企業の衰退の原因は、他にもあるかも知れませんよ。ここから目を逸らし、自暴自棄になったり海外に目を向けたりしても根本的な解決になりません。
今回は地方中小企業の衰退原因と解決法について、お話していきましょう。
■「地方だから」というあきらめが衰退原因の1つ
地方中小企業の衰退原因の1つ目が、「地方だから」と最初からあきらめている点です。あきらめなければ、何かできることがあるかも知れません。なのに、何の手も打たず「地方だから」と逃げています。これでは衰退の一途をたどっても仕方がないのではないでしょうか。
確かに地方は地の利が悪く、東京や大阪といった都市部と比べてハンディキャップがあります。しかし現代は交通網が発展しており、インターネットでの通販は注文から3日も経たないうちに日本全国どこでも届く時代です。道路も空路も乏しかった旧時代とは違うのです。
実はこの「旧時代と違う」と実感しにくいのも、地方の大きなハンディキャップ。インターネットが発達してはいるものの、情報の扱い方を熟知している人材がいないことが多いのです。よって、現代のシステムに乗り切れない地方中小企業も数多くあります。とてももったいないことです。
ですが、これであきらめていては何も変わらないどころか、破滅に向かった衰退しかありません。地方中小企業ならではの良さ、地方だからこそできることを見つけ出して活路を見出していきましょう。
こうは言っても成長を阻むものが、他にも地方には存在します。
■地方の「和」を大切にするあまりの衰退
日本に住む人の多くが経験したことのある「同調圧力」。和を大切にする日本人は、全員が少しずつ我慢をすることで平和を保ってきました。これが都市部に比べ地方は大きいように感じます。全員の少しずつの我慢ではなく、声の大きな人物に意見が言えない状態であることも。
意見が出せない状態が続くと、人間は思考することをあきらめるようになります。そして、人の粗探しと悪口にあけくれるように。こうなると、未来に向けた発展的な行動が取れなくなります。誰かの足を引っ張ることが、自分の価値を上げることになるのです。とても馬鹿げています。
これでは衰退の道しかありません。そしてゴールは「破滅」です。悲しいことに、このゴールに向かって邁進している地方は少なくありません。何をどう変えて良いのかも分からず、広告代理店の言いなりになっている地方もあります。これでは、地方中小企業の良さをアピールすることなど未来永劫できることはないでしょう。
確かに「和」は大切です。しかし、大切にすべき「和」と破棄すべき「同調圧力」を混同してはいけません。混同せず、言うべき意見は述べ一歩前に進みましょう。一歩前に進むことは、「出る杭」になることではありませんよ。周囲も一緒に伸びるための「先陣」です。
■自分をよく知ることが地方中小企業の生き残る道
地方中小企業に多いのが、背中で語る経営者です。文字にするとカッコイイように感じますが、実のところ何の手立ても打てないため周囲に決断を委ねている状態です。これは自分自身をどう語って良いのか分からないから、こうしていると考えられます。不器用で可愛らしいですが、経営には悪手です。
まずは、この「背中で語る」を止めましょう。そして、もっとご自身のことを話してください。若い頃の叶えられなかった夢やこれからの夢、周囲への感謝も。言葉にして話しているうちに、ご自身や会社が何者かが分かるようになるでしょう。
自分について語る、これはブランディングの過程なのです。ご自身や会社の価値に気付くための第一歩です。普段、何気なく生活を送っていると、意外と見過ごしていることがありますよね。そこにも目を向けます。もしかすると、それこそが顧客の喜ぶことかも知れません。
地方中小企業の経営者の多くは、とても自己評価が低い。低い自己評価をこれ以上下げたくないため、現実から目を逸らしている方もおられます。でも、そう思い込んでいるのはご自身だけかも知れません。傍から見ると素晴らしい人物であるにも関わらず、自己評価が低いあまりに経営成長ができていない可能性もあります。
もっとご自身を知ってください。そして、もっと語ってください。語ることで強みを見つけていきましょう。これで活路は開けます。
■惰性経営が地方中小企業には多い
地方中小企業のいけないところは、惰性で経営を行っている会社が多い点です。世襲で経営を引き継ぎ、地元をターゲットに「何となく」の経営。このコラムを読んでいるあなたは違うかも知れませんが、周囲には多いのではないでしょうか。
今までは「何となく」で何とかなっていたでしょう。しかし生き馬の目を抜く現代、これでは生き残れません。交通網の発展とインターネットの出現により、地方も都市部と同じステージに立たされています。もう「地方だから」と甘えてはいられません。
自分自身を知り、強みを見つけましょう。そのためのお手伝いの準備はできています。私とブランディングをして一緒に頑張ってみませんか。
最後まで読んでくださり有難うございました。
あなたの一日が素晴らしいものでありますように。
■追記
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