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社員に嫌われたくない!良い顔ばかりする経営者は会社を潰す?!

 

 

 

「社員の顔色ばかりうかがっちゃって……」

 

若手経営者だけでなく年配経営者の中にも、社員に嫌われるのが怖い社長がいます。気持ちは分かりますが、嫌われることを恐れるあまり大事なことを忘れていないでしょうか。

 

それは「経営成長」です。社員のご機嫌うかがいばかりしていたら、これを達成することはできません。

 

では、どうすれば社員に嫌われることなく目的を達成できるでしょうか。それには社員の中にある「あるもの」を引き出す必要があります。

 

 

■社員に甘いことで起きた悲劇

先日、地方都市で複数の飲食店を経営している若い経営者が青い顔をして、ご相談に来られました。なんでも、店舗アルバイトが社員からのセクハラを理由に大量退職をしてしまったとのこと。

 

人手不足の昨今、これは経営を揺るがしかねない緊急事態です。しかも、地域密着型の飲食店だったため、地元から新しいアルバイトの採用は望めません。例え、辞めたアルバイトに口止めをしたところで、人の口には戸が立てられないと申します。悪評は地域に残り続けるでしょう。

 

実は、経営者もセクハラ社員の悪い噂は耳にしていました。本人に確認もしていますが、徹底した調査を怠っていたようです。忙しかったのと、調査をすることにより社員と経営陣との間にヒビが入ることを恐れたためです。

 

通常なら社員と経営陣との間のヒビなど考えず、経営に悪影響を及ぼす行いは正してもらうべきです。しかし、このセクハラ社員は経営者よりも飲食業界歴が長く、年上なのです。今までも様々なアドバイスを貰っていたため、ここで注意することが「正解」なのか迷ってしまった。その結果が、アルバイトの大量退職です。

 

経営者としての自信のなさが引き起こした悲劇ともいえるかも知れません。

 

 

■経営者に必要なのは自信

先述したセクハラ社員は、とても有能な社員です。ホールとキッチンの橋渡しも上手く、他の社員やアルバイトとの関係調整にも長けています。お客様からの評判も良い。この有能さが、まだ経験が浅く若い経営者を委縮させてしまった原因でしょう。

 

ですが、いくら有能であろうと社員は経営者ではありません。様々な決定権は経営者にあるのです。これを忘れてしまったら、ことわざの「船頭多くして船山に上る」の状態に。ひとりのトップがいるからこそ、会社経営は目的に向かって進んでいけるのです。

 

このためには嫌われることを恐れてはいけません。自信を持って、社員に経営の目的を示す必要があります。この「自信」がないと、社員に舐められる一方です。自信とは社員に向けた経営方針の「正解」とも言い換えられます。ハッタリでも自信を見せないと社員は不安でたまらなくなるのです。そして、自分の中の「正解」を求めて、てんでバラバラの行動を始めるでしょう。こうなると、セクハラで済めば御の字ということに。

 

これはいくら業界歴が長いベテランであっても、社員には示せないものです。経営者だけが社員に見せることのできるものです。働いてくれている社員に対する誠意でもあります。

 

 

■社員に目的意識を持ってもらうには

経営者の自信を見せなくては、社員がついてきません。その自信を育むには、今一度会社設立の目的を思い出すことです。情熱と理想を持って会社を設立したはずです。この当時の理念と目的にブレはないか確認をすることが、自信を育むことにつながります。

 

これは社員教育にも使えるテクニックです。業界歴や社内歴が長いと、ついだらけてしまいがちです。ベテランになってしまうと、ほとんど惰性で仕事をしている人もいます。この気のゆるみが重大なコンプライアンス違反を引き起こす危険性があります。

 

ですから、社員にも自分が働く目的を思い出してもらう必要があります。若手の頃のつらかったことを思い出してもらうのでも良いですし、仕事をする上で得られた喜びでも構いません。要は過去を振り返り、その頃の自分と現在の自分を比較してもらうのです。

 

これをすると、自分の欠点や美点が自分自身でよく見えるようになるのです。そして、過去に得られた喜びを再び味わうために、自主的に行動をするようになります。目的が見えれば、人間はとても行動しやすくなるのです。

 

例に挙げたセクハラ社員にも、過去の自分と現在の自分を比較してもらいました。とても大きなショックを受けていましたが、自分がなぜこの仕事を選んだのかを思い出せたようです。自ら管理職を辞し、平社員からやり直すそうです。

 

 

■目的を見失わないことが経営成長の鍵

今回例に挙げた経営者は、社員に好かれることが経営の目的になっていました。これでは社内崩壊が起きても仕方がありません。会社は経営成長させることが重要であり、それにより社員も養っていけるのです。本末転倒にならないようにしたいものです。

 

そして、忘れてはならないのが会社設立の理念と目的です。例えるなら、理念は旅の道具であり、目的は旅の終着地点です。この道具と終着地点があれば、どのルートを通っても構わないのです。これを胸に刻んでください。

 

もし、一人で旅の道具と終着地点を定めるのが難しかったら、私に声をかけてやってください。あなたと一緒に旅の地図を描いていきます。

 

大丈夫。もっと自信を持って経営にあたってください。私がついていますよ。

 

 

最後まで読んでくださり有難うございました。

あなたの一日が素晴らしいものでありますように。

 

 

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