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脱・下請けは本当に正解?下請けのメリット・デメリットを考えよう

 

「ずっと下請けのままの方が良いような気がします」

 

下請け会社の経営者には、このように自虐的におっしゃる方もおられます。なるほど、下請けのままなら、親会社の言う通りにしていればとりあえずは安定します。ですが、何が起こるか分からない時代、本当に下請けのままで大丈夫なのでしょうか。

 

下請けであり続けると、社会のどの部分で自分の会社が役に立っているのか分かりません。いわば前が全く見えていないにも関わらず進んでいる状態です。これにより経営者のみならず、社員の自尊心も低下していきます。こうなると社員のモチベーションも低下し、コストパフォーマンスも下がっていきます。

 

脱・下請けをすれば、自尊心は回復するでしょう。しかし、脱・下請けは良いことばかりではありません。今回は脱・下請けのメリット・デメリットをお伝えしましょう。

 

 

■脱・下請けのメリット

脱・下請けの最初のメリットは、社内に活気が生まれる点です。親会社以外に視線を向けることで自社の底力が分かり、どんどん新しいアイデアも生まれてくるでしょう。この状態になると、1度や2度の失敗ぐらいは笑い飛ばせるように。

 

下請けを続けていたら見えなかったお客さんの喜ぶ顔も見えてきます。お客さんの喜ぶ顔が見えると、自社が社会の役に立っているという満足感も。これを実感できるようになると、社員も生き生き働けるようになるんですよ。

 

脱・下請けをすると分かることがあります。それは、会社の「使命」です。何のために存在し、誰に喜んでもらえるか。これに気付けると、業績は上向きにしかなりません。「使命」という目標が分かりやすい形になっていますから、ここを目指せば良いのです。

 

何より親会社の事情に振り回されずに済むことが、最大のメリット。経営者自身のかじ取りで、会社をより良い方向に導くことが可能です。今まで親会社に「生かされて」いましたが、人間に意思があるように会社にも意思があります。これを貫き、血の通った会社になるでしょう。

 

業績は上向きになり、社員も生き生きと働ける脱・下請け。メリットばかりのように感じますが、そうではありません。では、どのようなデメリットがあるでしょうか。

 

 

■脱・下請けのデメリット

脱・下請けの1つめのデメリットは、独占禁止法の補助法律である下請代金支払遅延等防止法の庇護から抜けることです。つまり、かつての親会社からの仕事であっても、支払いを引き延ばされてしまったり踏み倒されてしまったりする危険性が出てきます。こうなっても、自己責任です。

 

加えて、長年下請け会社をしていると営業力がありません。新規開拓をしようにも、何から手をつけて良いのか分からず右往左往。新たに営業職を採用したとしても、的確な指示ができないでしょう。経験者の意見を参考にするのもアリかも知れませんが、誰が経営者なのか分からなくなります。

 

忘れてはならないのが脱・下請けをすることにより、かつての親会社からプレッシャーをかけられる危険性です。これを跳ね返せるだけの力があれば構わないのですが、最初から恐れて身動きが取れない会社も少なくありません。

 

このように、脱・下請けはデメリットがいっぱいです。親会社と法律の庇護から抜け、自分の足で歩くようになるのですから当然といえば当然かも知れません。これらの困難を乗り越えたいと強く願う経営者のみが、脱・下請けのメリットを得られるといえます。

 

ここまでお読みになって、下請けのままで構わないと思われた方は、このままプラウザを閉じてください。続きを読まれても時間の無駄です。

 

 

■デメリットをクリアして脱・下請けを成功させるには?

脱・下請けを成功させるために準備したいことがあります。それは「強み」の再確認です。今までの経験から、社会のどの部分に対応ができるのかを客観的に考えていきます。今まで親会社からNGとされてきたことも、もしかすると他社ならOKのものもあるかも知れません。

 

この作業が「ブランディング」です。ブランディングなくして、脱・下請けが叶うことは断じてありません。行わないまま脱・下請けをしたとしても、再びどこかの下請けになるしか道はないでしょう。

 

再びどこかの下請けになるだけなら、まだマシです。目標も目的もない経営は、社員を疲れさせる一方。仕事ではなく、ただの「作業」になりますから。こうなるとモチベーションはどんどん下がっていき、比例して業績も右肩下がりに。離職者も増えるでしょうし、もしかするとリストラをせねばならない状況にもなるかも知れません。

 

下準備なしに脱・下請けはしないでください。ブランディングを行ってから、それから脱・下請けです。ブランディングは、客観的に自社を見つめ、今まで目を背けていた部分にも光を当てます。つらい作業ですが、営業力のない下請け会社が的確にマーケティングするにも必要なことです。

 

ブランディングの利点のもう1つに、長年の下請けで低下した「自尊心を取り戻す」というものもあります。人間らしく生きるためにも、行ってもらいたいものです。

 

 

■下請けのまま終わらないでほしい

今回は脱・下請けのメリット・デメリットについてお話しました。私は例えいばらの道であったとしても、脱・下請けをしていただきたいと考えています。実力派の下請け中小企業は多く、この力を生かさない手はないと感じているからです。

 

あなたの会社はまだ気づいていない魅力でいっぱいです。この力を社会のために使っていただきたいのです。私はそのための助力は惜しみません。ブランディングだけでなく、社員のモチベーションを上げる方法も一緒に考えていきましょう。

 

一人で悩まないでください。私がついています。

 

 

■追記

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