応援コラム

ラジオを通して広がる人のつながりと「今後の営業の考え方」について

 

「ラジオって、正直どうなの?」…今年3月に冠番組を持つことを決めた私に、何人かの方がそうおっしゃいました。「この動画時代にラジオなんて…」「知らない分野に手を出さない方が…」「大変な時なんだから本業に専念した方が…」など、ありがたいアドバイスをくださる方もいらっしゃいました。私もこの最近までラジオを聴くことなんて無かったし、どうなるかな~?と少しは思いましたが、これから先の人生で二度と来ないチャンスかもしれないし、持ち前の「何とかなるサ」で決めちゃった後だったし、今さら後には引けないし、どうせやるなら楽しんでやろう!…そう思ってスタートしました。

 

しかし、始めてみたら本当にビックリ!?目から鱗の世界で、あ~あの時に迷わず決断して本当に良かったな~と思っているところです。…今日のコラムは、「営業」とか「組織」とか「仕組み」とかとは少し違うかもしれませんが、これから私たちがどうやって人とのつながりをつくって行くべきか?について書いてみましたのでぜひお読みください。

 

これまで営業畑一筋で、ラジオとかそういったメディアには全くご縁が無かった私ですが、ふとしたご縁で、昨年11月に株式会社しちだ・教育研究所の七田厚社長(厚先生と呼ばせてもらっています)のラジオ番組にゲスト出演させていただきました。(20201226日放送)しちだ教育研究所と言えば私の地元島根県では知らない人はいない!という、幼児教育では超有名な会社です。(1978年創業・全国に230教室あり、世界19か国以上に展開)

 

その後、今年1月にラジオ大阪パーソナリティの桑原あずささんをご紹介いただき、2月にゲストでお呼びいただいて、そのまま4月から自分の番組を持つことになった…という、ありえへん流れでここまで来ています。また、そんなド素人の番組の中のコーナー運営を一緒にやってくださる企業が2社いてくださって、本当に皆様には助けてもらうことばかりです。

 

ラジオと言っても、生放送ではなく事前に収録をするので準備をする時間はもちろんあるのですが、あの特別な部屋の中に入ると何とも言えない緊張感に包まれます。その緊張の中、限られた時間でしっかりと、そしてゆっくりと分かりやすく話すことの何と難しいことでしょう!日頃、セミナーや講演など人前で話すことに慣れていらっしゃる先生方でも相当な緊張ぶりです。

 

この、「限られた時間」と「分かりやすく話す」が今日の大事なキーワードです。

 

ラジオは耳から入ってくる情報なので、“ながら聞き”が主流です。私も最近は、化粧をしながら、運転をしながら、台所に立ちながら聞く習慣ができました。そんな“ながら聞き”ですが、今までなら音楽を聞いていた時間に、「せっかくだから、ちょっと役に立つ話とか面白い話を聞きたいな」とか、「でもわざわざ手を止めて画面を見ないと理解できない動画を見るほどのヒマは無いな」といった忙しい人が耳を貸してくれる可能性があります。その時に、15分とか10分とかの話であれば聞いてもらいやすくなる…そんなことを意識しながら、「来週はどんなことを話そうか」「もっとゆっくり話した方が良いんじゃないの?」なんてやり取りをしながら、何度も打合せをして番組をつくっています。

 

また、ラジオの音源はYouTubeなどにあげて、自社サイトやメルマガ、SNSなどで二次利用することが可能です。昨年以降、コロナの影響でYouTubeを活用する人(個人も企業も)が激増していますが、みんなが慣れない世界への挑戦なので、そのコンテンツ作りに時間や費用を掛け過ぎて(でも思った以上に誰にも見てもらえないので)続かない…という声もよく耳にしますが、音源さえあればそれをアップするだけなので私みたいな素人にもできています。この場合のYouTubeは不特定多数の人(何百人とか何千人とか)に聞いてもらうためではなく、「本当に届けたい人」に「届けたい言葉」がダイレクトに伝われば良いので、簡単に聞けることはこの上なくありがたいです。これを、繰り返し案内していくことでようやくその存在を知ってもらえることになるのです。この時に、「分かりやすい言葉」で話していることがとても大切になってきます。

 

ここまで見ると、実は、この「番組をつくる」という流れは「ものづくり」そのものであるということがおわかりいただけると思います。できあがった「商品」自体は、ほんの15分ほどの番組ですが、それができあがるまでには、多くの人との出会いや決断、アイディア、アドバイス、練習、失敗などの真剣勝負が毎日繰り返され、本当にたくさんのドラマが生まれていきます。だからこそ、そこにお越しくださったゲストの方がたった5分間の出演にも緊張や感動を覚えてくださるのです。

 

これは、私がこれまでやってきた営業の現場にすごく似ているし、商品だけではなくてストーリーを伝えましょうと言ってきたことにも通じるし、そしてそれを分かりやすい言葉で伝えていくことこそが営業活動そのものなのだと考えていますので、「ああ、だからこの現場はこんなに興奮するんだ!」と改めて感じました。

 

今、営業の現場は大きく変化してきていますが、核となる本質の部分は昔から変わりません。どれだけオンラインで仕事ができるようになって、どれだけAIが私たちの仕事を肩代わりしてくれて、どんなに便利な世の中になったとしても、そこに人の心を動かすものがなければ何も始まりません。

 

これまでもこれからも…営業とはモノ売りでも競争ではなく、共存し、共生し、協力し合ってお互いを思いやる気持ちが根底にあり、共に成長していくことが目的なのです。

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