応援コラム

企業の成長段階に応じた営業戦略とブランディング

 

先日、ハッピーキャリア応援シリーズという企画で「活躍する女性」としてお話する機会をいただきました。私が“活躍”しているかどうかは別として、この20年間、ずっと“活動”は止めないで歩んできたつもりですので、自分の振り返りも兼ねてお話いたしました。(事前収録でしたので既に撮り終えましたが配信は本日779:30~です!ぜひご覧ください)

https://brainnavi-online.com/contents/1642 

※視聴は無料ですが登録が必要です。

 

私の場合、社会で本格的に活動を始めたのが36歳、かなり遅いスタートでした。(その前後のドタバタ日記はぜひこちらのコラムを読んでいただけると嬉しいです)それから以降の約20年間を見てみると、だいたい10年ごとに区切りがありました。最初の10年は「モーレツ期」。社会で通用する人間になるための土台づくりと、2人の子ども達を養うためにモーレツに働いて結果を出す時期です。運良く私は保険営業という仕事に出会えたおかげで、頑張った分だけ評価してもらえました。しんどいこともたくさんありましたが、努力した分、きちんと成果が出る仕事なので、地道な性格の私にはぴったりだったのではないかと今更ながらに思います。

 

そして次の10年は、そんな保険営業を続けながらコンサルティング会社を立ち上げてコンサルタントとして活動を始めた「信頼づくり期」とでも言いましょうか。自分自身が他者から信頼を得られる人間になることはもちろんですが、信頼できるパートナー(人脈)をつくる時間だったように思います。コンサルタントとは、もちろん独自のノウハウや実務経験も必要ですが、考え方や在り方など、人としての幅を広げていかなくてはできない仕事です。相手は百戦錬磨の経営者、小手先のテクニックなど容易に見破られてしまうからです。そういった人たちから信頼される人間づくりに掛ける時間としては10年という時間は短いくらいですよね。

 

更に次の10年に向けて何をしたいか?コンサルタントとして、経営者として、そして母として…そんな風に考えてみると、これって会社も同じだよな~とつくづく感じました。

 

会社も、新しく立ち上げた時はまずはがむしゃらに頑張って実績をつくる時期があります。特に創業社長の場合は自分のやりたいことがあり、販売したい商品やサービスがある方がほとんどなので、モーレツな勢いと情熱で業績を伸ばされることでしょう。この時期には、売上実績をつくったり社員を増やしたり、あとは拠点を増やしたりして物理的に大きくすることに必死の人が多いように思います。もちろん二代目や三代目など後継経営者も例外ではありません。これまでのやり方を続けるだけでは会社を成長させることはできないし、自分なりのやり方、自分のカラーを出したいと考える経営者も少なくないでしょうから、やはり初めはアクセル全開で突っ走る時期になります。

 

ただ、問題はその次です。売上や社員数、拠点数などは無限大に増えていくものではないので、どこかで必ず限界が来ます。その時、スムーズに次のステージに上がるためには何をすれば良いのか。

 

この時に考えて欲しいポイントを3つお伝えします。

 

1.自社のブランドをどう構築するかを考える

「今後10年、20年先に自社がどう在りたいのかを考え、明文化し、そのために何を大切にしていくのかを決める」です。言うは易しですが、これがなかなか難しい。創業〇十周年目という節目を迎えるにあたって、記念行事を行ったりホームページをリニューアルしたり新たな事業を興したり…といったことを考える経営者の方も多く、どのように行なえば良いのかご相談を頂くことがありますが、いつもお伝えしているのは「何をするか?」の前に「どこに向かうか?」を明確にすることだということです。時代の変化が激しい現代において10年先、20年先を描くことはなかなか難しいですが、経営者が事業を行うにあたって変わらない大切なことがきっとあるはずです。せっかくの機会ですから、この大切なことを大切な人達に伝えて、ぜひ一緒に目指して成し遂げよう!という強いメッセージを発するべきなのです。

 

2.これまでの実績の活かし方を考える

「今まで積み上げてきた経験や実績を過去の栄光として飾っておくだけでなく、今後の新たな商品やサービスにどう活かすかを考える」こと。多くの企業が過去の実績を勲章のように飾っているもったいない状態になっています。例えば、過去に大手企業との取引実績がある、これまで長い時間を掛けて品質をここまで上げることができた(第三者から認められた)、人気商品の売上累計個数が何十万個ある…といった輝かしい功績です。これを営業の現場で相手に話す時にはただ会社を良く見せよう、大きく見せよう、安心できる会社だと思ってもらおう…という目的だけに使われがちですが、それらの実績を積み上げたことで得られた実務的な経験やアイディアを活かして次に何ができるか?を考え、提案していかなければもったいない。飾っておくだけでは宝の持ち腐れです。

 

3.容量を増やす思考から濃度を上げる思考へ

「売上を上げる・人数を増やす・商品やサービスを増やす・規模を大きくするという発想を捨てる」ことです。この1年間の急激な経営環境の変化で、事務所を持たない、在宅ワーク、オンライン商談などが可能になり、スリム化できる材料が整ってきました。日本の少子高齢化問題はコロナよりも随分前から言われてきたことだし、何ひとつ解決していません。日本国内の市場を競い合うやり方は自社の首を絞めることにもなりかねません。今のうちにしっかりと基盤を固めて体力をつけ、海外を視野に入れた成長戦略を考えるべきではないか、と私は考えます。

 

節目を迎えている会社、転機を向けている社長、ステージアップを迫られている会社とその社長の皆様。ぜひこの機会に自社の成長ストーリーをしっかりと描きませんか?

 

今月21日に東京でリアルセミナーを開催いたします。

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この機会にぜひご参加ください!

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