応援コラム

病気は「生き方を改めなさい」というメッセージ

 

毎週金曜日にお送りしているラジオ大阪「吉澤由美子のだんだんだん」。毎月、様々なジャンルでご活躍なさっている素敵なゲストをお迎えして楽しくお送りしています。そんなゲストの皆様の体験談は、私たちの生き方や経営・人と関わり合いなど多くの気づきや学びをくださいます。今週のコラムは、来月のゲスト・昇 幹夫(のぼり みきお)先生とのお話の中で私なりに感じたことをお届けいたします。

 

※ちなみに…。

10月のゲストは島根県出身のドクターリセラ・奥迫社長でした。島根県江津市で生まれた奥迫少年の子どもの頃の様子や、「人の役に立つ仕事をしたい!」と思った出来事について、また、創業から数年間は本当に大変だった…ある出来事をきっかけに営業社員が全員辞めてしまったことなどもお話くださっています。そして、社長が思い描く未来の展望と具体的な取り組みについて。最後に、今改めて「ありがとう」を伝えたい人とのエピソードと感動のメッセージもいただきましたよ!(お聞き逃しになった方は、ぜひホームページでお聴きください https://www.hc-bm.com/radio/ )

 

 

さて、昇先生は、麻酔科・産婦人科の専門医でいらっしゃいます。高校卒業30周年の同期会で200人のうち8人(4人は医師)の死という事実にショックを受け、平成11年に 年間1000名の出産を取り扱う病院を退職され、当時、過労死寸前だった働き方をあらためることにされたそうです。人間は2種類に分けることができる…それは、『一緒にいて楽しい人』と『そうでない人』。自分は『一緒にいて楽しい人』になろう、『泣いて生まれて笑って逝こう!』がモットーです、とおっしゃっていました。現在は、大阪市で産婦人科診療もしながら、「日本笑い学会」副会長として笑いの医学的効用を研究なさっていらっしゃいます。

 

先生は、1997年夏、がん患者15名とともにモンブランに登頂、そして2000年8月には230名の患者さんと富士登山に成功されたそうです。それだけでも驚きなのですが、その登山には後日談があって…昨年9月、突然のFAXがあり、「20年前の富士登山の同窓会をしませんか!」となったそうです。こういうご時世なのでオンラインだったそうですが、先生曰く、

 

「指定された時刻に恐る恐るパソコンを開くと、なんと、画面の向こうに懐かしい顔がたくさん!みなさん、頭が白くなって70過ぎ…でもなんと8割が元気でした。あの時は、初期がんはほとんどいません。進行がんばかり、生きがいを持てば、余命は変えられると確信した次第です。」

 

と。(詳しくは昇先生のホームページをご覧ください:http://smilenobori.my.coocan.jp/

 

そんな昇先生との会話で印象的だったのは、

 

「がんというのは、生き方を改めなさいというメッセージだ」

 

という言葉でした。

 

がんというのは、決して不幸な偶然ではなく、そのような生き方(食事や睡眠・ストレスなど、乱れたライフスタイル)をしてきた結果なのだから、それを改めなさいねというメッセージなんだそうです。先生はこのような患者さんをたくさん見てこられたそうです。

 

そして、仮に病になっても、

 

  • 絶対に負けないという強い意志を持つこと
  • 決して絶望せず、人生を楽しむという気持ちを持つこと

 

という2つのことを教えてくださいました。そのために笑顔を忘れないでね、と。

 

これは、普段の私たちの生活にもそのまま当てはまる言葉で、経営でも営業でも、業績が伸びない、営業が思ったようにうまく行かない…という時は、「やり方を改めなさい」というメッセージだと捉えることができます。それは、不幸な偶然などではないのだと。

 

例えば、現在、大口顧客を中心としたやり方で売上を出しているけど、今後の伸びがあまり期待できない、体力があるうちに軌道修正をしなければならない…という時。思い切ってやり方や価格の在り方を見直したり、新たな顧客を開拓したりする必要があるのですが、ついつい、

 

今の仕事を逃したくない…

新規開拓は大変だ…

今のような時期にリスクは取れない…

 

という気持ちが働いてしまい、先延ばしにしてしまいがちです。

これは、良い仕事、良い顧客に恵まれ、安定していればいる時ほど強くなります。

 

しかし、普段のやり方(在り方)に問題があれば、遅かれ早かれ“その日”はやって来ます。それは、社長の中の問題意識のあるなしにかかわらず…です。

 

今のように経営環境が大きく変化している時だからこそ、自社の状況を深く知り(体調管理)、問題があれば早急に手を打ち(生活改善)、積極的な行動を起こしていくこと(体力向上)が求められます。

 

そこで一番大切なのが、「社長の勇気ある決断」です。社長の意思決定なしに物事は1ミリも進みません。

 

先日、ご相談くださった社長もこんなことをおっしゃっていました。

 

「長年の安定した環境は居心地が良いが、そのような時だからこそ社内にメスを入れるという挑戦を選ぶことに決めました。私が決断する姿を部下が一人でも感じ取ってくれれば、未来への活力につながると思います。私にとって、このチャンスに何もしないことの方がリスクなのではないかと…」

 

と。

 

皆様の中にも、迷ったり悩んだり、不安に感じていることはたくさんあると思います。何かを始める時、何かを捨てる時には勇気がいるものです。そこには社長の決断が必要であり、それがうまくいくかどうかはやってみないと分かりません。手遅れになる前に、早めに自社の健康診断をして、未来に向けた体質改善を進めてまいりましょう!

 

次回のセミナーは11月18日(木)です。ぜひご参加ください!

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