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結果優先の会社は倒産する?数字に惑わされない仕事の指導法とは

 

「結果が全てだから」

 

そう言い、数字の並んだ書類を見つめる経営者さんは少なくありません。

理路整然と並んだ数字は客観性も高く、信用出来る情報に見えるでしょう。

 

もちろん結果は大事です。

しかし、結果にこだわるあまり見落としていることはありませんか?

 

その見落としが、後々の「結果」に大きく響くことがあります。

大きく響いた「結果」、倒産という悲しい展開になることも。

 

そうならない為にも、結果だけでなく経過も見ていきたいものです。

何故、経過を見る必要があるのかを、今回はお話していきますね。

 

経過を見るということが、社員さんが仕事をする上での

重要な指導ポイントになってきますよ。

 

 

■何故、結果だけ見るのはいけないのか?

 

小学生の頃を思い出してください。

クラスメイトがあなたにちょっかいを出してきて、やり返したら相手が泣いた。

 

この場合、あなたは被害者でクラスメイトは加害者です。

被害者の正当防衛により、結果的に加害者が泣いてしまった。

 

しかし、泣いている人を見ると、人間は同情を寄せるものです。

この同情により、何故か被害者であるあなたが、

叱られたり責められたりはしなかったでしょうか?

 

この時、あなたはどのような気持ちになったのか覚えておられますか?

 

恐らく、不平不満が募った筈です。

経過を見ていない人があなたを責めるのですから、怒って当たり前です。

 

これはビジネスシーンでも頻度の高いトラブルの一つです。

 

例えば、大口契約を取ってきた営業マンのAさんがいたとします。

結果だけを見るとAさんの成果に見えます。

 

ですが、大口取引先と引き合わせた別の人物がいたとしたら?

資料を作成した人もいるでしょう。

 

でも、褒められるのはAさんだけ。

 

こうなると、Aさんの大口契約達成の為に陰ひなたと頑張ってきた人たちの

感情はどうなるでしょうか?

小学生の頃、辛い経験をしたあなたならもうお分かりでしょう。

 

会社組織は感情を持った人間の集まりです。

人間の感情を無視して経営は出来ません。

 

無視を続けていると、いずれ崩壊します。

 

他にも結果だけを見ると悪い「結果」になりますよ。

続きを読んでいきましょう。

 

 

■結果論者からは人もお金も離れていく

 

結果を重視する経営者さんは、ご本人は得意満面で有能な

ビジネスマンでいるつもりです。

決断力がある、カリスマ性があると思い込んでおられます。

 

しかし、ある程度の知能が高い人は、結果は経過がないと

生まれないと知っています。

ですから、「結果!結果!」と連呼する人の愚かさにも気づいてしまいます。

 

誰しも愚かな人間とは付き合いを持ちたくないもの。

徐々に人が離れていきます。

残るのは知性や教養に乏しい人材です。

 

それに結果を重視するということは、成功と失敗の二極論にもなりがちです。

仕事の上だけでなく、様々な出来事でも二極論にしてしまう

 

しかし、世の中とは二極論で済むような簡単なものでしょうか?

 

ダイバーシティが提唱され始め久しく、現在は様々な人たちがいることを

前提で働くようになっています。

それなのに二極論というのは、とても危険です。

 

短絡的に「成功」「失敗」、もしくは「好き」「嫌い」で物事を判断していると、

いずれ大きな失敗を犯すでしょう。

誰かを深く傷つけるかも知れませんし、それにより経営に大打撃をうけるかも

知れません。

 

リスクヘッジに敏感な人は、二極論の危険性を熟知しています。

ですから、結果を重視する経営者さんとは距離を置きます。

巻き込まれたくありませんからね。

 

人が離れていくと経営にも大きな影響が出てきます。

 

 

■経過に隠された指導ポイントと有能社員

 

結果を重視する危険性はお分かりいただいたかと存じます。

では、今後、何を見ていけば良いのか?

 

それは「経過」です。

 

結果を出すには、様々な仕事の積み重ねをしなくてはなりません。

薄い紙でも積み上げれば高い塔になるように、細かな仕事の連続。

 

全てのパーツが揃ったからこそ、その結果になっています。

望んでいた結果が出なかった場合は、どのパーツが結果に影響を及ぼしたのか

分析です。

 

もし、結果だけを見ていたら、経過という仕事の積み重ねが見えてきません。

つまり、改善点が分からない。

 

これは社員さんに指導をする上でも不都合です。

不平不満が募るだけでなく非合理的。

余計な仕事が増える一方です。

 

的確な指導を行う為にも、経過を重視すべきです。

経過を重視していると、思ったような結果に導いていくコツも分かってきます。

 

昔の経験だけで経過を見るのではなく、常に新鮮な気持ちで見ていくと

新たな発見もありますよ。

経過から新しい商品やサービスが生まれることも。

 

捨てるものないのが経過、人間の経験です。

 

加えて、経過を重視していると、本当に有能な社員さんは誰なのかも見えてきます。

パフォーマンスだけが上手いゴマすり社員さんでなく、

会社の利益を生み出す人材です。

 

えてしてこのような人はアピール力がない為、社内では地味です。

ですが、ポテンシャルはゴマすり社員さんなど、

比にはならない程のものを持っているケースが往々にしてあります。

 

結果だけを見ていては、見つからない宝石です。

 

 

■あなたの経過を見せて欲しい

 

あなたは社員さんたちの経過を見て、それをビジネスにしていくのがお仕事です。

私はあなたのビジネスの経過を見ていくのが仕事です。

 

きっとあなたの「経過」にも、多くのヒントが隠されていますよ。

あなた自身がもっときらめく宝石である可能性も。

 

それを見極める為にも、一度お声をかけてやってください。

 

あなたはもっと輝ける人です。

その輝きを私に見せてください。

 

 

最後まで読んでくださり有難うございました。

あなたの一日が素晴らしいものでありますように。

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