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第三者の目を入れる

 

上場企業には社外取締役がいて、この人たちは独立している立場(いわゆる「モノ言う」社外取締役)だからこそ、忖度無しで企業に必要なことをしっかり言ってくれるというとても重要な役割を担っています。第三者の目を入れることは、経営に限らず何事においても大切なことです。自分だけで考えているとどうしても偏ったものの見方や都合の良いやり方・考え方になりがちだし、冷静な判断に欠けることもしばしば…中小企業には「社外取締役」をおくことはなかなか難しいかもしれませんが、どんな肩書であれ、信用できる第三者から素直な意見をもらうことはとても重要です。

 

これはもちろん、営業の現場でもいえることです。

 

先日もある会社の営業ツールを拝見したところ、とても立派に作られていたのですが情報量が多すぎて見るのが大変…見る気がしない…結局何が言いたいのか分からない…そんな印象を持ちましたので、そのままお伝えしました。作り手の想いは大事だし、こだわりをしっかり伝えることは重要ですが、見る側の立場になって考える必要があります。ポイントを絞って、わかりにくい専門用語はなるべく避けて、簡潔に伝えることが大切です。このように第三者の目が入ることはいくつかメリットがあるのですが、私なりに感じているメリット3つについて本日はお伝えしたいと思います。

 

私が思う「第三者の目」のメリットは次の3つです。

①社内の「普通」や「常識」が、実はそうでないことに気づく

②自社の価値を再認識できる

③それらを使って新しいアイディアを生むことができる

 

 

まず、

①社内の「普通」や「常識」が、実はそうでないことに気づくですが、これはもう、そのままです。会社にはそれぞれ独自のルールや考え方があって、それが良い社風につながっていけば良いのですが、そうでないことが往々にしてあります。

 

私が若い頃に勤めていた会社には、小さなルールがたくさんありました。ごみの捨て方や食事の順番(もちろん先輩が先)みたいなことは当たり前で、他にも、「皆が飲む用に」と買ってあるコーヒーの代金を毎月徴収されるけど飲んでいるのはお局様だけ(誰も意見が言えない)とか、職場で必要な備品を買う時はもちろん、捨てる時も店長の許可が必要だったり(もう少し使えるねと言われると捨てられない)など、謎ルールがたくさんありました。

 

面白いのは、入社して間もない時は「おかしいな…」と感じるのですが、しばらくすると当たり前になってしまって日常化してしまうことです。仕事に害が無い程度ならまだしも、非効率なルールや固定的な考え方は確実に仕事の質を下げ、会社の価値を下げてしまいます。ぜひ第三者にチェックしてもらってはいかがでしょうか。

 

 

②自社の価値を再認識できる

これは、①とは真逆で、とても価値があることや他人から見て魅力的な部分が、ある意味当たり前になっている状態です。どんな素晴らしい景色や設備も、見慣れてしまうとただの背景になってしまうものです。

 

これまで、事業発展ストーリーBOOKを作成させていただいた会社にも、そのような“当たり前化”している魅力を持つ会社がたくさんあります。例えば、普通なら出来上がった家の品質は住んでみないと分からない…と思いがちなのですが、設計段階から徹底的に見える化し、施工管理のマニュアル化や現場の様子がリアルに確認できるアプリの導入、第三者機関による検査と評価を合計10回入れる「10回検査」の仕組みなど、その品質と安全性を可視化してお客様と共有することで、見えない部分へのこだわりや安心を伝えて新たな信頼獲得に成功し、業績を伸ばしている会社がありました。

 

この会社。知っている人は本当によく知っていくれているけれど、そうでない人にはその違いが伝わっていない…という状態だったので、私のような外部の人間の目で見て表現することでとても伝わりやすくなったと喜んでいただきました。これも、業界の常識に染まっていない第三者だからこそできたことと言えるのではないでしょうか。

 

 

③それらを使って新しいアイディアを生むことができる

昨年からの業績の落ち込みを挽回しようと思ったり、何か新たなことに挑戦しようと考えたりしている経営者も多いと思いますが、普段のことを普段通りにこなすルーティンとは違い、今のような時こそアイディアが最も必要となります。

 

画期的なアイディアをひらめく天才肌の経営者なら良いのですが、多くの人は(もちろん私も)そうではないので、アイディアを創出する努力を惜しんではいけません。まずはアイディアが生まれやすいきっかけづくりが必要です。そこで、①の社内の常識や自分自身の「普通」を見直して価値観を一度フラットな状態にしてみる、②自社ができること、使える素材、埋没している社内資産に目を向け、それを活かせる方向から考えてみる…というのはとても有効です。その上で、世の中が必要としている商品やサービス、今後必要になるであろう商品やサービス、はたまた全く新しい商品やサービスを生み出す発想を持てば、何かしらのヒントにつながるはずです。

 

今、営業のお手伝いをしている会社は、どこもこのようなプロセスで新商品や新サービスを生み出し、世の中に提供しています。「生みの苦しみ」という言葉があるくらいですから、生み出すことはとても大変です。しかし、人間の子どもと同じで、生んだあとしっかり育て上げるのはもっと大変です。売れる営業体制づくりです。営業のやり方も大きく変化していますので、ここにもアイディアが求められます。決してあきらめず、愛情を注いで、そして明るい未来を目指して育て続けていく覚悟が必要です。その覚悟をしっかりと持つためにも、自社を振り返り、未来を描くことがとても重要になるのです。

 

自分自身では冷静に振り返るのが難しいという経営者の皆様、ぜひお気軽にご相談ください。自社の価値を可視化する「事業発展ストーリーのつくり方」は、オンラインセミナーでもお伝えしています。(セミナーの詳細はこちら

 

経営環境が激変する今だからこそ、皆様の会社にも冷静な第三者の目を入れてみませんか?

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